ヤセる!若返る!善玉ホルモン「アディポネクチン」とは

誰でも健康に、美しく歳を取りたいと願っていますよね

そこで、注目されているのが「サーチュイン遺伝子」と「アディポネクチン」という、二大若返り要素の活性化です

サーチュイン遺伝子は長寿遺伝子とも呼ばれています

この、サーチュイン遺伝子を活性化する方法は「カロリー制限・レスベラトロール・NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」などが挙げられます

レスベラトロールによって、サーチュイン遺伝子が活性化すると、アディポネクチンが増加します

このことからも、「カロリー制限」とコーヒーやワインに含まれている「ポリフェノール」などは「健康長寿・アンチエイジング」との関係性を感じさせます

アディポネクチンとは

実は、このアディポネクチンは”長寿”の方に多い善玉ホルモンなんです!

アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンのことで、1996 年に大阪大学松澤佑次教授により発見されたました

アディポとは「脂肪」のことで、ネクチンは「接着」という意味です

血管の壁などに付着して、修復するという性質があります

アディポネクチンの発見は、医学界にとって大発見!でした

では、なぜ大発見なのでしょうか

▼アディポネクチンの作用

  1. 糖尿病の予防と改善
  2. 高血圧の予防と改善
  3. 高脂血症の予防と改善
  4. 動脈硬化の予防と改善
  5. メタボリックシンドロームの予防と改善
  6. 癌の予防と改善
  7. 脂肪肝の予防と改善

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アディポネクチンは”代謝”と深く関わっています

▼アディポネクチンの働き

  • 糖の代謝
  • 脂肪の燃焼を促す
  • 血液の流れをスムーズにする
  • 真皮線維芽細胞のヒアルロン酸の合成を促す

アディポネクチンは、全身の血管のメンテナンスをしてくれる善玉ホルモンです

このことから、身体を美しく健康に保つための善玉ホルモンと言われています

また、長寿の方にアディポネクチンが多いことから”長生きの鍵”として注目されています

ヤセる効果

ヤセホルモンとして、取り上げられたりしていますが、それは「脂肪を燃焼させる」効果があるからです

運動を行うと、私たちの体はエネルギーが必要になり「体内の脂肪」をエネルギーとして消費します。また、筋肉にある酵素も活性化されて「糖や脂肪」をエネルギーとして活用しようとします。運動することで、脂肪が蓄積されるのを防いでくれるのです

ところが

食事制限なし!

運動なし!

これで、メタボが改善したのです

高齢者や病気(心臓病等)など、運動ができない事情を抱えている方には朗報です

このことは、東京大学の門脇孝教授研究チームがあきらかにして、イギリス科学誌ネイチャー電子版に発表しています

長寿との関係性

100歳以上の女性66名のアディポネクチンの調査を行ったところ

なんと!平均値20.3μg/mlという驚きの結果が出ました

これが、どのくらい凄いのかというと

▼アディポネクチンの平均値

  • 男性:8.3μg/ml
  • 女性:12.5µg/ml

これは、どの年齢層でも女性の値の方が男性を上回る結果になっています

アディポネクチンの値が、4µg/ml以下のことを「低アディポネクチン血症」と言います

これは、「糖尿病・心筋梗塞・癌・メタボリックシンドローム」などに、なりやすい傾向にあるという事です

このことからも、量が少ないと「健康で長生き」少ないと「長生きできない」と言えます

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アディポネクチンは血液検査で測定できますので、検査して見るのもいいですね

◎アディポネクチン測定(血液検査)ナガヤメディカルクリニック

アディポネクチンを増やすには?

アディポネクチンの分泌を高めるためには、食生活が重要になります!

1)糖質制限

糖質を過剰に摂取すると、インスリンが分泌されます。脂肪の合成を促進すると同時に”アディポネクチン”の産生が減ってしまいます

2)オメガ9

オリーブオイルなどのオメガ9系は、アディポネクチンの分泌する材料になります

3)食べる順番

炭水化物を最初に摂取すると、血糖値が上昇してしまいます。それと同時に、アディポネクチンも増えにくくなってしまいます。野菜類→肉・魚→炭水化物の順で食べましょう

アディポネクチンを増やす食品

アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されます。このことからも、アディポネクチン自体を摂取することは難しいようです。サプリメントも販売されていますが、かなり高額ですので食品から摂取しましょう

  • 大豆(豆腐・高野豆腐・納豆・豆乳など)
  • 青魚(アジ・サバ・イワシ・サンマなど)
  • コーヒー
  • アルコール(ワインならグラス2杯程度)
  • マグネシウム(にがり・ごま・納豆など)

コーヒーを飮んでいる人は、アディポネクチンの血中濃度が高いことが、報告されています

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コーヒー以外でも、大豆や青魚など、体に良い食品は共通していますね

また、運動でもアディポネクチンは増えることが報告されています

食事だけでなく、運動も取り入れて”アディポネクチン”の分泌を増やしましょう