【奇跡のオイル】世界で最も健康な食品50に選ばれた”ギー”の栄養効果とは

「油は体に悪い」というイメージを持っている人は多いと思います。

良い油は、血圧と悪玉コレステロール値を低く保ち、心臓病を予防します。

そのなかでも「奇跡のオイル」と言われる油があります。

それが、ギーです!

ギーは、アメリカで最も身体に良い油脂ベスト5」の第1位に選ばれています!

また、アメリカTIME誌が選ぶ「世界でもっとも健康にいい食品50」にも選ばれています!

美味しさや利便性、栄養だけでなく、美容や健康へのスキンケアオイルとしてもここ数年話題となっています。

ギーとは

ギーは「牛・水牛・ヤギ」などのミルクで作られた、無塩発酵バターを加熱して溶かして作るバターオイルのことです。

バターには脂肪分のほか、水分などがおよそ15%ほど含まれています。

水分のほか「タンパク質・糖分」なども含まれています。

それを煮詰めて取り除くと、純度が高くなり約99.8%は脂質となります。

そうすると、変性の原因となるタンパク質がほとんど含まれず腐敗しにくくなるのです。

バターは冷蔵保存ですが、ギーは長期間「常温保存」が可能です!

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ギーは、脂肪酸の7割が飽和脂肪酸です。飽和脂肪酸には、酸化を防ぐビタミンEが豊富に含まれているため酸化しにくい性質を持っています!

そしてギーは、インドやスリランカなど南アジア地域では調理に使われるほか、宗教的な儀式にも用いられます。

質のよい脂と言われている”MCTオイル”と違って発煙点が高い(約250度)ので、炒め油として最適な万能オイルになります。

バターと同じようにパンに塗って食べることもできますし、バター醤油味のパスタやバターライスにも活用できます。

インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」では、ギーには「1000の使い道・1000の効果」があると言われて重宝されてきました。

アーユルヴェーダとは、サンスクリット語のアーユス(Ayus/生命)とヴェーダ(Veda/科学)を組み合わせた「生命科学」という意味です。
五千年の歴史をもつインド・スリランカ発祥の伝統医療で、WHOにも認めらています。
インド大陸において、医学や薬学など様々な知識は5000年前から口伝で伝わり、紀元前1000年頃には書きまとめられたと言われています。

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ギーは、ココナツオイルやアボカドオイルなどと並ぶスーパーフードの1つで、世界中のセレブが愛用する健康アイテムになっています!。

ギーの長所

1.常温で長期保存が可能

ギーはバターと比較して水分が少なく、油分が多いため基本的には腐りません。
ギーは極めて純度の高い酸化反応の低いオイルです。
常温環境での長期保存が可能なため、インドでは100年もののギーも存在するそうです。

2.発煙点が高い

バターの発煙点は約177度ですが、ギーの発煙点は約250度です。
そのため、揚げ物や炒め物調理に向いています。

◆高温加熱OK
・ギー 250度
・米油 232度
菜種油 204度

◆短時間加熱OK
・バター 177度
・ごま油 177度〜232度
・エクストラヴァージンオリーブオイル 160度

◆加熱NG
・えごま油 107度
・アマニ油 107度

3.乳糖不耐症でも大丈夫

加熱処理によって大半のカゼインと乳糖(ラクトース)が除去されているため、乳糖不耐症の方でも摂取できます。

成分・栄養素

ギーの成分の99%以上は飽和脂肪酸と呼ばれる脂質です。

飽和脂肪酸は動物の肉や脂肪、乳などに多く含まれる悪い脂質と思われています。

しかし、ギーの脂肪の多くは「短鎖脂肪酸」や「中鎖脂肪酸」と呼ばれる脂質です。

「短鎖脂肪酸」や「中鎖脂肪酸」は、体内で比較的エネルギーに変わりやすい特徴があります。

少量で多くのエネルギーを生み出すため、スタミナやエネルギーの維持に役立ちます。

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中鎖脂肪酸は、一般的な脂肪酸と比較して消化吸収が4倍ほど高く、10倍のスピードで体内で分解されます!

脂肪になりにくいため、ダイエット効果も高いです。

ギーに多く含まれる「ビタミンA」や「ビタミンE」には粘膜の保護活性酸素の除去効果など健康に役立つ働きがあります。

  1. 中鎖脂肪酸
  2. オレイン酸
  3. αリノレン酸(オメガ3)
  4. 酪酸
  5. 共役リノール酸
  6. βカロテン
  7. ビタミンE 

油の種類

1)中鎖脂肪酸

ギーにはバターより長鎖脂肪酸が少なく、中鎖脂肪酸が多く含まれます。
中鎖脂肪酸は体内で素早く分解されるため脂肪細胞に蓄積しにくいという特徴があります。

2)オレイン酸

オレイン酸は不飽和脂肪酸の一種です。
オリーブオイルから発見されたため、この名がついています。
油脂の中でも酸化しにくいため、高温調理に向いている特徴があります。

3)αリノレン酸(オメガ3)

オメガ3に分類される「α-リノレン酸」は、バターの約6倍含まれています。
オメガ3は、悪玉コレステロールや中性脂肪を下げる効果が期待されています。
「がん・高血圧・心血管疾患・脳機能の活性化・鬱・アレルギーの抑制・免疫力の強化・美肌効果・血管年齢の若返り」などの効果もあるとされており、研究が進められています。

4)酪酸

酪酸はバターから発見された脂肪酸の一つで、自然界にも広く分布する物質です。
酪酸は制御性T細胞を活性化し、免疫細胞の過剰な反応を防ぎます。

5)共役リノール酸

共役リノール酸は不飽和脂肪酸の1種です。
リノール酸から作られる物質で、栄養素を筋肉などに送り届けたり、脂肪の代謝を上げたりする働きがあります。
体脂肪減少のほか「高血圧・糖尿病・動脈硬化予防・免疫強化」に役立ちます。

6)βカロテン

グラスフェッドギー※1には、体内でビタミンAになるβカロテンが多く含まれています。
また 、抗酸化作用免疫賦活剤作用があると報告されています。

7)ビタミンE  

バターに多く含まれる成分で、抗酸化作用があります。
また、体内の脂質の酸化を防ぎ、老化や生活習慣病予防に効果的です。

※1グラスフェッドとは牧草牛のこと。

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草で育てると牛は2年かかります。草だけで食べた場合よりも、大豆やトウモロコシの方が7倍以上も生産量が上がります。遺伝子組換の飼料以外にも様々な問題があります。

健康効果・効能

ギーは、バターから作られているため「コレステロール」や「肥満」を想像し不健康なイメージではないでしょうか?

ところが、ギーには様々な健康効果があります。

免疫力の向上

ギーに含まれる酪酸には腸内の悪玉菌の増殖をおさえ、腸内環境を整える働きがあります。
腸内には多くの免疫細胞があり、免疫機能が高まると体外から入ってくるウイルスや細菌から体を守ることができます。

疲労回復・体力の向上

中鎖脂肪酸は、少量でも大きなエネルギーを短時間で燃焼させるため「疲労回復」や「体力の向上」に役立ちます。
また、胃腸の働きを整え、消化吸収機能を高めるといわれています。

アンチエイジング

ギーに含まれるビタミンAやビタミンEなどは強い抗酸化作用を持っています。
シミやシワの予防、動脈硬化や心疾患などの生活習慣病の予防にも効果的です。
また、血流を改善し、美肌効果も期待できます。

ギーの使い方

まだまだ日本でギーはあまり馴染みがないため、どのように使えばいいのか分からない方も多いはず。

インドでの使い方なども参考に、ギーの使い方を紹介します。

バターの代用(炒め物の油脂として)

インドカレーでギーはよく使われています。
トーストに塗るバターの代わりはもちろん、クッキーやピラフなど違和感なく料理に使えます。
発煙点が高いため高温調理に向いています。
普段の炒め物に使用する油の代わりに、ギーをフライパンに溶かして利用してみてください。

MTCとあわせてバターコーヒー

「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」が出版されて、完全無欠のバターコーヒーが世界的に流行しました。
そこで知られるようになったのが「
グラスフェッドバター」です!
そのおかげで、質の良い脂質としてギーの存在も広く知られるようにになりました。

マッサージオイルとして利用

インドでは「アーユルヴェーダ」という伝統的な医学が5000年以上も前に確立されていました。
これは中医学、ギリシャ・アラビア医学と共に世界三大医学の一つに数えられています。
マッサージオイル以外にも、傷薬やヘアートリートメントなどとしても利用されています。

最後に

奇跡のオイルといわれる「ギー」は、脂質のバランスが良く、ビタミン等を様々な栄養素を含みます。

ギーは何千年も昔からつくられ、今でも使われる精神的にも神聖なオイルです。

古代インドのアーユルヴェーダでは、薬と同じ類に考えられてきたほどです。

まだ、使ったことがない方は、様々な調理に安心して利用できる万能オイルの「ギー」を試してみてはいかがでしょうか?

ギーは「グラスフェッドギー」を選んでくださいね!

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