その体の不調”マグネシウム”不足が原因かも!?

マグネシウムは正常な身体機能に欠かせない栄養素。

ですが…

ビタミンCやカルシウムほど効果が広く知られてはいませんよね。

「筋肉の痙攣・頭痛・不眠」など

もしかしたら、それマグネシウム不足が原因かもしれません。

マグネシウムとは

マグネシウムは、人間の体に必要とされる16種類の「必須ミネラル」のひとつになります。

すべての細胞や骨に広く存在しており、300種もの酵素反応に関わっているといわれます。

必須ミネラル

マグネシウム
②カルシウム
③カリウム
④硫黄
⑤塩素
⑥ナトリウム
⑦リン
⑧鉄
⑨亜鉛
⑩銅
⑪ヨウ素
⑫マンガン
⑬セレン
⑭モリブデン
⑮クロム
⑯コバルト

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マグネシウムは、カルシウムと深いつながりがあります。カルシウムの効果を助ける非常に重要な栄養素になっています!

マグネシウムの働き

マグネシウムが関わる働きとして、下記のようなものが挙げられます。

体内には、マグネシウムが約20〜30g存在しており、そのうちの約6割が骨や歯に含まれています

残りは、筋肉や脳、神経に存在しています。

  • タンパク質の合成
  • 神経伝達の制御
  • 心機能の維持
  • 神経伝達
  • 筋収縮
  • 血圧調節 など

マグネシウムの効果

1)丈夫な歯や骨をつくる

骨や歯の発育と聞くとカルシウムを思い浮かべる人が多いかもしれません。
実は、マグネシウムも重要な役割を担っています。
骨を作る主な成分は確かにカルシウムですが、マグネシウムも骨の中に存在して弾力性を与え、しなやかな骨を維持するために非常に役立っています。

2)心疾患の予防

体内でマグネシウムが不足すると心臓が規則正しく拍動できないなどの症状が起こると言われています。
狭心症心筋梗塞などの危険性も高まります。
マグネシウムに対して、カルシウムの摂取が高まるほど、心臓発作による死亡率が高いことが分かっています。

3)高血圧予防

マグネシウムには動脈を緩め血圧を下げる働きがあるから、高血圧の予防につながります。

4)糖尿病予防

糖尿病患者にマグネシウムを摂取させたところ、空腹時血糖値の低下血中HDLコレステロールが増加したので糖尿病予防効果が期待されています。

5)うつ病の予防

マグネシウムは脳内の一部の受容体をブロックし、細胞を過剰な刺激やダメージから守ってくれます。
また、神経の興奮を抑え、神経伝達を正常に保つ働きがあります。

マグネシウム不足

マグネシウムは骨の強化や血流の促進、血圧の安定に深く関わっています。

不足するとこれらの働きが低下し、さまざまな不調の原因になります!

「ストレスアルコールカフェイン・砂糖・加齢は、マグネシウムの体外排出を促します。

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砂糖などの糖を代謝するとき、マグネシウムはとても必要な栄養素です。砂糖などの糖分を多く摂取することで、身体からマグネシウムを流失させる原因となってしまいます!

また、マグネシウムが不足すると、不整脈吐き気精神障害が生じます。

令和元年国民健康・栄養調査における「マグネシウムの1日の摂取量の平均」は247.1㎎で、推奨量と比較すると、不足気味になっています!

初期段階のマグネシウム不足
血流量や血圧の低下により脳が酸素不足になると、脳の活動が低下して「集中力学習能力記憶力が低下」します。
人によっては、貧血になることもあります。
また、こむら返りやまぶたのピクピクなどの「筋肉のけいれん」として現れる場合もあります。

慢性的に不足すると、虚血性心疾患動脈硬化症骨粗鬆症糖尿病のリスクがあります。

さらに、マグネシウム不足は、カルシウム不足を引き起こします。

長期的なマグネシウム不足
「骨粗鬆症・高血圧・心筋梗塞・動脈硬化」などにつながることがあります。
マグネシウム不足は、循環器疾患や生活習慣病の発症と関係があることが、研究により示唆されているそうです。

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直接的な原因がわかりにくい不調としては「疲れやすい・だるい・食欲不振・気分が落ち込みやすい・イライラ・頭痛・不眠・不整脈が起きやすい・エネルギー代謝が悪く太りやすい」といったことが知られています。

マグネシウム量が不足すると、生活習慣病になる可能性があります。

しかし、マグネシウムを毎日摂取することで、生活習慣病の予防ができます。

日頃の食事から、マグネシウムを積極的に摂取していきましょう!

マグネシウムの摂取基準量

通常の食事による過剰障害は報告されていません。

一般的な耐容上限量は設定されていませんが、サプリメントなどの通常の食品以外からの摂取量を成人で1日に350㎎(小児の場合は体重1㎏あたり5㎎)と制限しています。

マグネシウムの食事摂取基準(㎎/日)

性 別 男 性 女 性
年 齢 推奨量 (mg/日) 推奨量 (mg/日)
1~2 (歳) 70 70
3~5 (歳) 100 100
6~7(歳) 130 130
8~9(歳) 170 160
10~11(歳) 210 220
12~14(歳) 290 290
15~17(歳) 360 310
18~29(歳) 340 270
30~49(歳) 370 290
50~64(歳) 370 290
65~74(歳) 350 280
75以上(歳) 320 260

マグネシウムを多く含む食品

下記の3カテゴリーに多いとされます。

◉種実類(ごま・アーモンド・カシューナッツ・ヒマワリの種など)

◉海藻類(あおさ・わかめ・とろろ昆布など)

◉豆類・大豆加工食品(豆腐・納豆・油揚げ・味噌・きなこなど)

他にも、煮干しや小麦胚芽、米ぬか、切干大根、ほうれん草などに多く含有されています。

昔ながらの日本食では豊富に摂取できるものが多いのが特徴です。

最後に

マグネシウムは「天然の精神安定剤」とも呼ばれ、体にとって必要不可欠なミネラルです。

日本の土は火山灰土であるため、もともとミネラルが少なくなっています。

現代の日本人は「ストレス」や「アルコール」をたくさん飲んだり、精製された「白いお米」や「パン」を食べる機会が増えているため、マグネシウムが足りなくなってい恐れがあります。

バランスの取れた正しい食生活やストレスケアに日頃から意識を向け、不調に悩まされない健康体を目指しましょう!