長寿遺伝子とポリフェノールの関係性

長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)は、アメリカマサチューセッツ大学のレオナルド・ガレンテ博士によって確認されました

この遺伝子は誰でも持っています

普段はOFF状態の長寿遺伝子ですが、カロリー制限を行うことでONになります

つまり、食事制限を行うことで長生できるということです

こちらの記事に書いてあります

長寿遺伝子の鍵は「カロリー制限」だけではなく他にもあります

「レスベラトロール」と「NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)」です

ポリフェノールとは

「ポリフェノールは体にいい」イメージはありますが、どのような効果があるのか、あまり詳しく分からない人も多いと思います

ポリフェノールとは

Poly(たくさんの)とPhenol(有機化合物)のことであり、ひとつの分子内に複数のフェノールを含む植物成分の総称です

そして、ポリフェノールの数ですが自然界に”5,000種類”以上あるといわれています

その主な作用は「抗酸化」です

抗酸化作用が強いため、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があります

そのため「動脈硬化」や「脳梗塞」などの生活習慣病の予防になります

代表的なポリフェノール

  • クロロゲン酸
  • カカオポリフェノール
  • カテキン
  • タンニン
  • イソフラボン
  • リグナン
  • アントシアニン
  • ルチン
  • クルクミン
  • ショウガオール

ポルフェノールの効果

▼クロロゲン酸(コーヒーポリフェノール)

コーヒーに多く含まれ、脂肪の消費量がアップして内臓脂肪が低減します

▼カカオポリフェノール

チョコレートに代表されるカカオポリフェノールは、「動脈硬化の予防」「血圧低下」「美肌」「アレルギー改善」などの効果が期待できます

▼カテキン

ワイン・お茶・リンゴなどに含まれています。「抗酸化作用」「コレステロール低下」「高血圧予防」の効果があります

▼タンニン

お茶・ワイン・柿などに含まれています。カテキン同様「抗酸化作用」があります

▼イソフラボン

大豆・葛などに含まれ「アンチエイジング」の効果があります

▼リグナン

ゴマに多く含まれており”セサミン”もこの一種で「抗酸化作用」があります

▼アントシアニン

ぶどう・紫芋・ブルーベリーなどに含まれており「視力回復」の改善に期待できます

▼ルチン

そばなどに含まれるルチンには、毛細血管を強くする働きがあり「脳卒中」の予防などに役立ちます

▼クルクミン

ウコンに多く含まれます。「肝臓を保護」する役割があります

▼ショウガオール

生姜に含まれ「血行促進」「血管を健康に保つ」などの効果があります

ポリフェノールの含有量

食 品 100gあたりの含有量
赤ワイン 230g
コーヒー 200g
緑 茶 115g
紅 茶 96g
トマトジュース 69g
ココア 62g
ごぼう 49g

ポリフェノールは、植物が持つ苦味や色素の成分です。活性酸素などから体を守る「抗酸化作用」の強い成分は前述のとおりです

意外かもしれませんが”コーヒー”にも、赤ワインに匹敵する量のポリフェノールが含まれています

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赤ワインは、アントシアニン・カテキンなど複数のポリフェノールを含むことから、“ポリフェノールの宝庫”といわれています

レスベラトロールとは

レスベラトロールもポリフェノールの一種です

「ブドウの皮・種子・葉・茎」「落花生の種皮」などに含まれています

レスベラトロールは「赤ワイン」に多く含まれています

長寿遺伝子の関係性

2003年に、レスベラトロールが長寿遺伝子に直接作用して活性化させることを、ハーバード大学のデビッド・シンクレア博士の研究チームがつきとめています

同研究チームは、レスベラトロールの作用によリ、酵母菌の寿命を70%伸ばすことに成功させたのです

力ロリー制限と同様の長寿効果を確認したのです!

この効果はマウスでも確認されています

高カロリー状態のマウスにレスベラトロールを投与します。すると、カロリー制限をしていないのに”サーチュイン遺伝子”が活性化されて、寿命が延びたという論文を発表しています。

この実験から、カロリー制限を行わなくてもサーチュイン遺伝子をONにできる

つまり、老化抑制効果が期待できるのです

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カロリー制限をしたくない方には朗報ですね

しかし、食べ過ぎは良くないので注意が必要です!

「すべての物質は毒である。毒でないものはない。量が毒か薬かを決める」

何事もほどほどに「過ぎたるは及ばざるが如し」です