自己洞察瞑想療法の基礎知識

マインドフルネスセミナーに参加してきたHIDEOUT(@HIDEOUT_JAPAN)です。

レーズンエクササイズからスタートして、座学と呼吸法を学んできました。

マインドフルネスはいくつかあり、今回参加したのは「自己洞察瞑想療法」 (Self Insight Meditation Therapy ) 略してSIMT「シムト」といいます。

前回は、マインドフルネス について触れましたが、今回は基礎知識です。

「単独場面のマインドフルネス」 から「対人場面のマインドフルネス」 へ

大切なことは無評価で観察することです。

しかし「無評価で観察」するマインドフルネス には限界があります。

マインドフルネス 瞑想は「安心安全な環境で行う」ものとされています。

この「安心安全」とは何か?例えば、お寺のような環境があれば座禅ができますが、会社ではできません。瞑想ができる環境のことです。

現実場面では、無評価のマインドフルネス とは両立しません。

家庭での対人関係や職場では、すべて評価しなければなりません!子どもが良くないことをしたら注意しますよね。

対人関係や仕事の瞬間瞬間を観ることは、自然な状態を「無評価で観察」し続ける事ではありません。

自分自身だけではなく、相手の「本音・思考・感情・心の働き」がありそれを観て、瞬時に評価し価値実現の反応をしていくものです。

より現実的な社会場面において、実践に取り組み「建設的行動を選択する意思」を育むことが大切なのです。

セッション内容

10セッションあり10ヶ月かけて行います。

規則正しい生活の確立とともに、様々な呼吸法と自己洞察スキルを身に付けて行きます。

  1. 基本的なトレーニング
  2. いつでもできる呼吸法
  3. 感情を知る
  4. 人生の価値・願い
  5. 日常生活を楽に
  6. 思考の特徴を知る
  7. 不快なことを受け入れる
  8. つらい連鎖の解消
  9. 生きる知恵
  10. これからの課題

各セッションには「課題」があり、毎日課題を実践して、その内容や回数を記録します。

苦悩の持続:価値崩壊の反応パターン

自分を苦しめることになる心理的な反応(思考・態度・行動)で心理的な連鎖が起こります。

つらい事が起こる(病気の症状がつらい)

つらい事を考える(いつまで続くの?全てから逃げ出したい)

不快な感情(憂鬱・不安・怒・イライラ)

様々な症状(さらに症状が悪化する)

価値が阻害され(こうありたいという願いや目標)一度成立すると同じパターンが繰り返らやすくなります。脳神経生理学的な連鎖も相まって、症状が治りにくくなります。

苦悩の解消:価値実現パターン

無用な心の作用を制御しながら、不快な事を受け入れて、価値実現のために行動を繰り返し練習します。

つらい事が起きる(病気の症状がつらい)

自分の心の作用をよく観察して把握する(心で何が起きているのか気づく)

受け入れる(症状をやむを得ないものとして受け入れる)

自分の願いに沿って行動する(症状があっても呼吸法や運動に挑戦する)

次第に、つらい感情を起こす事が少なくなり、脳神経に影響して症状が軽くなります。このような使い方は、ワーキングメモリーの活性化をもたらすので、前頭前野の機能も回復します!

HIDEOUTHIDEOUT

様々な心の動きは自分が作っています。これに気がついて、評価や判断しないで観察(見守る)事が大切です!

マインドフルネス SIMTで目指すものは何か?

1)意思作用のトレーニング

つらい事があっても(感情・症状・状況など)それに過剰にとらわれることなく、自分の「心の作用」をよく観察して、それを知り(洞察)受け入れること。  自分の願い(人生の価値)を実現するための「行動を選択」する

2)トレーニングの例

  • 規則正しい生活
  • 呼吸法
  • 自己洞察法:心の作用を観察する
  • 傾注観察:行動中に身体の動き・感覚に注意を向ける
  • 注意作用トレーニング:注意の分配・切り替え・持続

大事なことは

まず、このレーズンエクササイズからスタートしました。

なんの話もなく、突然です。

それには、意味があったんです。

気がつかないと何も始まらないからです!

マインドフルという概念の基づいて、意識を「今、ここに」連れ戻して心身を落ち着かせる事が大事なのです!

▼マインドフルとは

  • 「自覚している」「意識している」状態
  • 自分の「感情・思考・身体の感覚」を自覚していること

自分自身の心身の状態を自覚して、それと冷静に向き合えば「苦悩や不安」も健全に対処できるようになります。

また、今ここの体験を純粋に味わうことができるようになります。