
2020年の世界幸福度ランキングで日本は、153ヶ国中62位となっています。
先進主要8ヶ国の中では、ロシアに次ぐワースト2位。
日本のGDPは世界第3位ですが、日本人の幸福度は低いと言えます。
また、日々の生活の中で、なんとなく心の不調を感じる人も多いのではないでしょうか?
その心の不調の原因は「幸せホルモン」が不足しているからかもしれません。
そこで今回は、幸せホルモンについて解説していきます。
3大幸せホルモンとは
ホルモンとは、ギリシャ語の「刺激する」という意味に由来する化学物質です。
神経細胞の間で情報を伝達し「興奮」や「鎮静」などの反応を引き起こす脳内の化学物質も存在します。
これらは「神経伝達物質」と呼ばれています。
中でも、ストレスや痛みを和らげたり、幸福感をもたらしたりするものは、”幸せホルモン”とも呼ばれています。
これらが不足すると、抑うつ状態に陥る場合もあります。
そんな時は、体内で分泌される「幸せホ ルモン」の力を借りて元気を取り戻すこと がおすすめです!
ストレスに負けない幸せホルモン”セロトニン”
セロトニンがしっかり分泌されていると、2つの自律神経のバランスが整い精神が安定します。
- 交感神経:活発な時間帯に優位になる
- 副交感神経:寝ているときなどリラックスしている時間帯に優位になる
気分の浮き沈みが少なくなることにより、ストレスやイライラも軽減されます。
セロトニンが不足すると、自律神経のバランスが乱れます。慢性的なストレス過多や不眠になり、うつ病を引き起こす可能性があります。HIDEOUT
ストレスに負けない安定した精神を保つには、セロトニンをしっかり分泌させましょう!
セロトニンは、食欲のコントロールにもひと役買いまた、睡眠を促すホルモンである「メラトニン」の原料にもなっています。
起床後すぐにカーテンを開けて室内に日光を取り入れましょう!また、通勤時に朝日を浴びるため、一駅歩いたり自転車を使ったりするのも有効です。
一定のリズムで体を動かす運動でも分泌が促されます。踏み台昇降運動などで分泌を促しましょう。
1日に3分程度、呼吸を整えて瞑想を行ってみるのもおすすめです。
やる気が出る幸せホルモン”ドーパミン”
様々な行動の原動力になるヤル気を促して幸福感を高める働きを持ちます。
また、仕事や学習などに必要な情報を一時的に記憶・処理する能力である”ワーキングメモリー”にも影響を与えると言われています。
ドーパミンの分泌が活性化されると、学習能力や仕事能率のアップも期待できるのです!
その他、「達成感・快感・喜こび・感動」などももたらします。
ドーパミンが不足すると
・やる気が起きない
・記憶力や作業能率の低下
・無関心
・無感動
などを引き起こしてしまい結果、幸福感の低下につながってしまうのです。
ドーパミンは、目標を達成した後に分泌されます。
その後”ご褒美”が与えられるとさらに分泌が促されるため、目標を設定していくつも達成できる環境をつくるとよいでしょう!
大きな目標である必要はありません。書類を1枚書き終えたら好きなコーヒーを飲むなどでも分泌がより活性化します。HIDEOUT
安らぎを与える幸せホルモン”オキシトシン”
不安感や恐怖心を和らげて安らぎを与えてくれます。また、優しい気持ちにさせてくれる働きを持ちます。
もともと、出産や育児の際に分泌されるホルモンとして知られていましたが、それ以外でも分泌されることが分かってきました。
ストレス軽減や免疫機能アップなどの効果の他、社交性や認知能力を高める作用があると言われています。
オキシトシンは、スキンシップで分泌されます。
また、誰かを助けたり物を分け与えたりするなど、人に優しくする行動でも分泌が促されることが分かっています。
オキシトシンは別名”思いやりホルモン”とも呼ばれています。それは、相手を思いやって助けたりする事でも”オキシトシン”が分泌されるためです。HIDEOUT
幸福感が足りないと感じたら、人にやさしくしてみましょう!そうすることで良い効果が期待できますよ。
最後に
長引く新型コロナウイルスの影響で、なんだか疲れたり、気持ちが落ち込んだりする人も多いでしょう。
心身ともにスッキリさせたい時は、体内で分泌される「幸せホ ルモン」の力を借りて元気を取り戻しましょう!
◉心の不調を感じ始めたら三つの幸せホルモンを意識してみよう!
- セロトニン
- オキシトシン
- ドーパミン
もし、あなたが下記ような気持ちに悩んでいるのなら、幸せホルモンが不足している可能性があります。
- ストレスでイライラしがち
- 楽しいことがない
- やる気が起きない
不足している状態が続くと、うつ病などの精神疾患になりかねません。
そうなる前に、幸せホルモンを日常生活にとり入れてみてはいかがでしょうか。