認知行動療法〜規律と感情のバランス②〜

私たちは「頭ではルールは分かっているけど、実際に感情がついてこない」このような事があると思います。

そこで、様々な感情の仕組みについて「頭」→「心」→「体」で、どのような相互作用があるのか?

頭心体

頭で「不当に扱われている」と感じると、心では「怒り」の感情が芽生えて、体では「動悸・呼吸苦・発汗」などの作用が起こります。頭と心と体は繋がっているのです。

認知行動療法

悲しみの仕組み

①頭:大事なものを失ったと感じた

②心:悲しみ

③体:意欲低下・食欲低下・引きこもり

“自分に対する愛が失われたと感じるから悲しみが生まれる。本当に失ったのか考えて、そうでない事が分かれば悲しみは消える”

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新たなスキーマを身についけるために「ポジティブデータログ」(PDL)を記録してみましょう!

▼スキーマとは

▼ポジティブデータログとは

簡単に言えば、いい事日記のこと。新しいスキーマを身に着けても、その効果を実感出来なければ、以前のスキーマがまた蘇ってしまいます。新しいスキーマを実感する方法として「ポジティブデータログ」(PDL)があります。

嫉妬の仕組み

①頭:私もやってみたい

②心:嫉妬

③体:ネットでの攻撃・いじめ・頭痛

「自分が本音でやってみたいこと」「本音を押さえ込んでいるジャッジ」を教えてくれる貴重な存在。

「一体この人の何が羨ましいんだろう?」(自分が本当にやりたいことはなんなんだろう?)

「どうしてそれをやってはいけないと思っているのだろう?」(どうしてできないと思っているのだろう?)

“やりたいことに素直に手を伸ばすだけ”

幸せへの恐れの仕組み

①頭:変化がない=今の現状を続けられる=生きていける

変化する=リスクがあるかもしれない=死ぬかもしれない

②心:幸せへの恐れ

③体:動悸・過呼吸・めまい

  • 現状維持のメリット
  • 現状維持のデメリット
  • 変わることのメリット
  • 変わることのデメリットを比較検証(うまくいっている人をモデルにすることも大切)

変化を楽しむ事が大切です!

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利益・不利益リストをPDLのノートと一緒に書き込んでみよう!

全ての現象は、コインの裏表のように「メリット」と「デメリット」が存在します。

ポジティブな人は、プラスの面を思いつきやすい。それを瞬時に同時に考えられるとバランスのとれた考え方ができるようになります。

落胆の仕組み

①頭:期待していたものが得られなかった

②心:落胆

③体:集中困難・引きこもり

“人に過剰に期待せず、自分の力で幸せを掴みに行く”

悔しさの仕組み

①頭:「このままではダメだ」という過剰な自己否定

「私には価値がない」「どうせ私には無理なんだ」という、存在の自己否定ではなく、「このままでは負けてしまう」「これでは理想に届かない」という、行動の自己否定

②心:悔しさ

③体:動悸・緊張・歯ぎしり

“どれだけ自分を安心させてやれるか。リラックスさせてやれるか。自分を否定せず、受け入れてあげること”

不安の仕組み

①頭:心身を脅かす何らかの危険がやってくる可能性がある時、自分には対処できないと思う時

②心:不安

③体:動悸・過呼吸

“避けたいと思っている「最悪」の自体は一体何なんだろう?と考え、具体的な対処法を準備しておく”

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プランBの作戦を立てましょう!

恥ずかしさの仕組み

①頭:欠点や失敗を見られたくない。ありのままの自分だと否定される

②心:恥ずかしさ

③体:動悸・過呼吸

私は何を見られてはいけないと思っているのだろう?そして、「それ」を見られたらどんな怖いことが起きると思っているのだろう?

“間違っても大丈夫・みんなと違っていても大丈夫を増やす”

OKを増やそう!

  • 初級:プラスに目を向ける基本練習としてPDLを書く
  • 中級:悪かったと思われることを「良かった」と言い切って書く(利益・不利益法を書く)・自分を褒める「褒め日記」を書く(ポジティブリフレーミング)
  • 上級:PDLで自分のスキーマに対する反証を見つける

例)自分には価値がない

6月11日:友人がメールをくれた→私には価値がある(確信度80%)

OKを増やすことで、生きやすくなっていきます。自分の決めたルールを手放してみよう。