コロナ禍で注目!ビタミンDが免疫力を上げる

インフルエンザの季節になると”免疫力”の話題が取り上げられます。

以前から、インフルエンザにはビタミンDが効果的であり、免疫機能に関与していることが知られていました。

さらにコロナ禍で注目されるようになったビタミンDについて説明します。

ビタミンDとは

ビタミンDは「D2~D7」の6種類あります。

人間にとって重要なビタミンDは「D2とD3」の2つです。

また、ビタミンDは「ビタミンAやビタミンE」と同じ脂溶性のビタミンです。

食品から得られるビタミンDには、

◎植物由来:ビタミンD2(きのこ類や海藻など)

◎動物由来:ビタミンD3(魚類や卵など)

この2種類があります。

ビタミン類は通常、体内で作る事ができないため食品などから摂取しなければなりません。

しかし、このビタミンDは食事だけではなく、日光に当たることにより体内で作る事ができる特性があります。

ビタミンDの働き

ビタミンDは「カルシウム」と「リン」の吸収を手伝い骨を丈夫にしたり「遺伝子」の働きを調節をしたりします。

ビタミンDの働き
  1. カルシウムとリンの吸収促進
  2. 骨を丈夫にする
  3. 免疫機能の調整

    ビタミンDは、肝臓や腎臓で活性化され腸管からのカルシウムの吸収を促進します。

    この働きが血液中のカルシウム濃度を高めて、※1破骨細胞を抑制します。この働きが、骨を丈夫にすると考えられています。

    ※1の破壊に関与する細胞。骨を溶解させ,血液中にカルシウムなどを供給する。

    体内に侵入した「ウイルス」や「細菌」などに対し、過剰な免疫反応を抑制して必要な免疫機能を促進します。

    このため、「インフルエンザ」「風邪」「気管支炎」「肺炎」などの感染症の発症や悪化の予防に関与していることが分かりました。

    ビタミンDと紫外線の関係

     

    皮膚に紫外線が当るとプレビタミンD3になります。そして、体温によりビタミンD3に変化します。ビタミンD3は、タンパク質により肝臓に運ばれます。

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    夏に直射日光を30分程浴びると体内に700~800IUのビタミンDが作られると言われています。

    ◼️摂取推奨量:600IU

    ◼️上限量:4000IU

    1μg=40IU

    紫外線は季節により違があります。その為、体内でつくられるビタミンD量も違います。

    冬に夏と同じ時間だけ日光を浴びても、皮膚で作られるビタミンD3は期待できないのです。

    ビタミンD不足の症状

    ビタミンDが不足すると、骨や筋肉が弱くなる傾向があります。

    ビタミンD不足の症状
    • クル病
    • 骨軟化症
    • 骨粗しょう症

    また、他のビタミンD不足の症状として「糖尿病・動脈硬化・免疫力低下・自閉症・鬱・花粉症」などが研究されています。

    冬は日照時間が短くなり血液中のビタミンDの濃度が低くなります。

    ビタミンDと免疫力

    新型コロナウイルスの感染拡大が長期化する懸念がある中、私たちができることは免疫力を上げることです。

    感染した場合、ウイルスと闘うのは自分の免疫力です。

    ビタミンDは免疫機能を調節する働きがあります。

    体内に侵入したウイルスや細菌に対して、過剰な免疫反応を抑制して必要な免疫機能を促進します。

    研究結果からも、ビタミンDを摂取が「インフルエンザ」の罹患率を下げる事が分かっています。

    「日光浴」や「食事」などでビタミンDを体内に蓄えて、インフルエンザを予防しましょう!!

    ビタミンDを多く含む食品

    ビタミンDを多く含む食品として「アンコウの肝・シラス・イワシ」などの魚介類に多く存在します。

    また、きくらげや干しシイタケなどにも含まれます。

    ◼️食品100g当たりのビタミンDの含有量 単位:IU

    食 品 名 IU
    きくらげ 17600
    アンコウの肝 4400
    シラス 2440
    イワシ 2000
    ニシン 2000

    参考:簡単!栄養andカロリー計算

    ビタミンD不足!?

    ビタミンD欠乏症は、世界中でとても多く取り上げられている問題です。

    世界で約10億人が血中のビタミンDが低いと推定されています。

    その率は上昇傾向にあるといわれます。

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    世界中の研究者・医師・科学者による多くの研究から様々な病気において、ビタミンDの欠乏が大きく関与している事がが示されました。

    ビタミンD不足チェック

    ☑️ビタミンD足りてますか?

    ⬜︎紫外線対策をしている
    ⬜︎魚を食べる機会が少ない
    ⬜︎屋内での仕事や生活する時間が長い
    ⬜︎すぐに疲れる
    ⬜︎風邪をひきやすい
    ⬜︎夜勤など夜型の生活
    ⬜︎気分が落ち込みやすい
    ⬜︎不眠

    魚類やキノコ類が苦手な方や、仕事が夜勤の方などは、食事にプラスしてサプリメントを併用するのもよいでしょう。

    ただし、大量摂取や尿路結石の既往のある方は注意が必要になります。

    ◎ビタミンDサプリ

    最後に

    ビタミンDは骨の形成に関わる栄養素というだけではありません。
    ビタミンDは免疫機能を支える重要な栄養素。

    世界で猛威を振るっている新型コロナウイルスは、WHO が2020年3月11日にパンデミック宣言してから8ヶ月が経過しました。

    日本では、第3波が訪れ更に感染の拡大は勢いを増し歯止めがかからない状態が続いています。

    闘うのは、自分自身の免疫力です。

    ビタミンDで免疫力を高めましょう!