
モデルやアスリートが愛用しているエプソムソルト入浴はご存知ですか?
発汗作用やリラックス効果などで利用している方が多いと思います。
そして、似たものにマグネシウムフレークというものがありますが、どちらも入浴剤として使用します。
実は、市販の入浴剤はその効能を台無しにしてしまう様々な添加物が入っています。
PG(プロピレングリコール)、サルチル酸、タール系色素、香料などです。
経皮からも吸収するので、入浴剤を使用するなら無添加がいいですよね!
健康効果が期待できる、マグネシウム入浴について違いや効果を紹介していきます。
マグネシウムとは
マグネシウムは、私たちの体に多く存在する多量ミネラルの一種です。
カルシウムやリンとともに骨を形成するほか
300種類以上の酵素反応、筋肉の収縮、神経情報の伝達、体温や血圧の調整にも関わっています。
食品では、しらすや大豆製品(納豆・豆味噌)などに多く含まれています。
マグネシウムに対してカルシウムの摂取が高まるほど、心臓発作による死亡率が高いことがわかっています!HIDEOUT
エプソムソルトとは
エプソムソルトは、欧米では主流の入浴剤です。
名称に「ソルト」という言葉が入っていますが塩分は含んでいません。
イギリス・サリー州にある”エプソム・アンド・ユーエル”という町で「塩のような白い結晶」として発見されたため、町の名前を冠して”エプソムソルト”と呼ばれるようになりました。
その後、エプソムソルトはヨーロッパで「病気に効く万能薬」として様々な方法で利用されるようになります。
その利用方法の一つとして入浴剤に使われてきました。
◎エプソムソルトとは、硫酸マグネシウム(MgSO4)のこと
硫酸とマグネシウムが結合した無機塩化物になります。
エプソムソルトをお湯に溶かすと「マグネシウムイオン」と「硫酸イオン」になります。
これは温泉の泉質でいうと、硫酸塩泉のうちの「マグネシウム硫酸塩泉(正苦味泉)」にあたります。
血圧を下げて痛みをやわらげる鎮静効果があります。
脳卒中、動脈硬化、肝臓、胆石、胃腸病、肥満、高血圧などに効きます。
「脳卒中の湯」として名湯と言われます。
参考元:温泉ソムリエ協会

マグネシウムフレークとは
マグネシウムフレークもエプソムソルト同様、マグネシウム系入浴剤に分類されます。
海水の塩化マグネシウムの成分だけを凝縮したものが、マグネシウムフレークになります。
北米では、エプソムソルトより吸収に優れたマグネシウム入浴剤として注目されています。
◎マグネシウムフレークとは、塩化マグネシウム(MgCl2)のこと
マグネシウムフレークをお湯に溶かすと「マグネシウムイオン」と「塩化物イオン」になります。
これは温泉の泉質でいうと、塩化物泉のうちの「マグネシウム塩化物泉」にあたります。
血液の循環を促進させ殺菌力が強くて痛みをやわらげる鎮静効果があります。
切り傷、火傷、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病、消化器、便秘、筋・関節痛、打撲、捻挫、冷え性、月経障害、不妊症、病後回復などに効能があります。
「温まりの湯」「傷の湯」と言われています。
マグネシウムフレークを風呂に入れたら風呂釜が傷んでしまうと思った方もいると思います。
私が使用している”EPSOPIA(エプソピア)”は99.5%以上、塩分(ナトリウム)を除去しています。
追い焚きもOKです!
残り湯を洗濯にも使えます!
100%国産 完全無添加なので赤ちゃんの入浴もOKです!
エプソムソルトとマグネシウムフレーク
「エプソムソルト」も「マグネシウムフレーク」も水に溶けたら同じマグネシウム化合物ですが、もちろん違いはあります。
肌への吸収という観点から見て重要な違いがあります!
それは、グラムあたりに占めるマグネシウムイオンの量が違います。
- 塩化マグネシウム:重さあたり68%のマグネシウム
- 硫酸マグネシウム:重さあたり20.1%のマグネシウム
マグネシウムの量は3.2倍違うことになります。
マグネシウムフレークは、エプソムソルトに比べ重量当たりのマグネシウム量が多いので”マグネシウムの吸収”に優れているといわれています。HIDEOUT
効果の違い
エプソムソルトとマグネシウムフレークは同じ効果もあれば、違う効果もあります。
- 皮膚のタンパク質とマグネシウム塩が反応し膜を形成することで発汗や温感効果が続く
- 入浴によるマグネシウムの吸収が期待される
エプソムソルトとマグネシウムフレークは、ミネラルで構成されているため「無機塩類系入浴剤」と同じ効能が期待できます。
無機塩類系入浴剤は、成分の塩類が皮膚表面のタンパク質と結合し、体温の放散を防ぐ保護膜を作るため体を温める温浴効果が高いのが特徴です。
- エプソムソルト:保水効果
- マグネシウムフレーク:保湿効果
保水も保湿も同じような気がしますが、少し違います。
- 保水効果:経皮吸収によって肌から体内へ有効成分を引き込む効果
- 保湿効果:塩分による浸透圧で出た汗の水分が蒸発した後、成分を肌に定着させる効果
マグネシウム吸収だけが、目的なら安価な”純マグネシウム”(マグネシウムペレット・バスマグ)がおすすめです。
洗濯にも使用できるマグネシウム粒です。
◎合わせて読みたい参考記事
温浴効果が高く血流をよくし筋肉がほぐれ肩こりや腰痛にも効果があります。
また、リラックス効果もあります。
むくみの解消や便秘の解消などデトックス効果も併せ持つ入浴剤です。
美肌効果や疲労回復効果があります。
保湿効果が強く、皮膚のバリア機能を回復してくれるためアトピー治療にも使われています。
硫酸イオンは、保水効果がありますが、保湿効果はありません。そして、皮脂を取ってしまう作用があるため、保湿にとっては有害な働きをします!HIDEOUT
エプソムソルトは、乾燥する季節には向きません!
乾燥時期に使用する場合は、保湿をしてください。
■エプソムソルト:乾燥していない時期
■マグネシウムフレーク:乾燥時期
■純マグネシウム:通年
我が家では季節によって使い分けています。
- エプソムソルト+純マグネシウム(乾燥していない時期)
- マグネシウムフレーク+純マグネシウム(乾燥時期)
まとめ
◎エプソムソルト(硫酸マグネシウム)
- 保水効果
- 血流をよくする
- リラックス効果
- デトックス効果
◎マグネシウムフレーク(塩化マグネシウム)
- 保湿効果
- 美肌効果
- 疲労回復効果
- アトピーにもよい
家で気軽に温泉気分を味わいたい方や、体と心をリフレッシュしたい方にお勧めです。
エプソムソルトとマグネシウムフレークをお試しください!