脳機能を活性化する”三大暗記フード”

私たちの脳は、約1400gの臓器です。

脳は、食べ物を酵素が分解することで得た”エネルギー”を消費して活動しています。

脳内には、約1000億個もの膨大な神経細胞があります。この神経ネットワークを駆け巡っているのが「神経伝達物質」です。

この、神経を介した情報のやり取りは2つあります。

一つは「電気的刺激を利用する方法」

この方法は、微弱な電気を流すことで情報伝達を行うというものです。例えば、額に電気的な刺激を流すことにより「目で見なくても」物の形がイメージできる装置も発明されています。

もう一つは「化学伝達物質を利用する方法」

これが、頭が良くなるキーワードです!

神経と神経のつなぎ目を「シナプス」と言います。

シナプスには隙間があり、電気的な刺激を正確に伝えることができません。そのため、電気的刺激は化学的物質を放出するよう働きかけます。これが「神経伝達物質」なのです。

神経伝達物質を活性化する食べ物を、多量に摂取するのではなく「適切な量を摂取すること」と「体も健康に保てる食生活を作る」ことをお勧めします。

三大暗記フード

頭をよくするには、常日頃からの勉強が大切です。大切ですが、毎日の積み重ねとなる食生活によっても変わってきます。

▼三大暗記フード

  1. コーヒー
  2. 高カカオチョコレート
  3. 大豆製品

高カカオチョコレートは「三大ブレインフード」でもランクインしています。

1)コーヒー

コーヒーにはカフェインが入っています。この、カフェインを摂取することで「記憶力」も高まります。これは、アメリカのジョンズホプキンス大学の研究で明らかになりました。カフェインによる、記憶増強の作用は24時間続きます

これは、記憶や学習に重要な役割を果たす「脳の海馬」の神経細胞の働きを強化して、記憶力が高まったのです。

また、カフェインは睡眠物質のアデノシンという脳内物質を抑制させます。これが「覚醒効果と集中力」を高めるのです。

そして、コーヒーを飲むときはブラックで飲んでください。砂糖は脳を蝕みます!

アメリカマサチューセッツ工科大学のアレック・スシャウス教授は、子供たちを白砂糖の消費量別に5群に分けて「IQを比べる」実験を行いました。

白砂糖の消費量が一番高い群は、一番低い群よりも「IQが25%低かった」という結果を報告しています。

これは、血糖代謝異常が起こるからです。砂糖を摂取すると、脳の働きが悪くなりIQが低下するのです

2)高カカオチョコレート

脳の血流量を増やし、脳由来神経栄養因子を含む血流の増加により、記憶や学習などの認知機能を高める可能性が報告されています。

▼脳由来神経栄養因子

脳の神経細胞の発生や成長に関与する、神経栄養因子の一種。記憶の形成を司る「海馬」に多く存在し、脳の活動を支えていると考えられています。

脳由来神経栄養因子を減らしたマウスの実験では、学習能力の低下が見られたという研究が報告されています。

カカオポリフェノールは、多く摂取しても排出されてしまうため、分けて食べるのが望ましいでしょう。

チョコレートも、糖分が少ないダークチョコレートを選びましょう!

3)大豆製品

大豆にはレシチンが含まれており、脳や神経組織に多く存在している成分です。

レシチンは、神経伝達物質である「アセチルコリン」の生成を促して「記憶力や学習機能の向上」に寄与するといわれています。

日頃から「豆腐・納豆・味噌汁」などの、大豆製品を食生活に取り入れましょう。

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レシチンは、ビタミンCと一緒にとるとアセチルコリンの生成が高まります。

私たちは100%食べたものから出来ています。

至ってシンプルです!

食べ物を変えれば、脳が変わるのです!

You are what you eat .「あなたは あなたが食べたものでできている」

これは、英語のことわざです。

脳機能を活性化させるために、食生活は大切な要因なのです。