【免疫力向上】β-グルカンで病気予防!

β-グルカンというワードは聞いたことがあってもどのような効果があるか…

そのような方も多いと思います。

β-グルカンを理解するためには「栄養学」や「化学」の知識が必要となります。

でも、安心してください。

頭に入らなければ意味がないので、化学式を使わずにβ-グルカンについて説明していきます。

β-グルカンとは

◎こんな方におすすめ

✅免疫力を向上させたい方
✅アレルギー症状を予防したい方
✅ガンを予防したい方
✅コレステロール値が高い方

β-グルカンは、1940年代にパンの酵母から発見されました。

現在ではシイタケやヤマブシダケのβ-グルカンが抗ガン剤として実用化されています。

ブドウ糖(グルコース)のみが多数結合した多糖類グルカンと呼びます。

食品化学では炭水化物として分類されます。

グルカンはその化学構造から「α型」と「β型」に分類されます。

α型
α型で結合されたグルカンには、デンプングリコーゲンなどがあります。
これらをα-グルカンとよびます。
私たちは、α-グルカンを消化する能力をもっているのため、最終的にブドウ糖となり体内でエネルギー源として作用します。
◎α-グルカン:糖質
栄養分(カロリー)として体内に吸収されます。
・でんぷん(ごはん、じゃがいもなど)
・グリコーゲン(肝臓)
※体内に蓄えられています
β型

β-グルカンは、体内で消化する能力を持っていないため、エネルギーに変換できません。
そのため、食物繊維としてそのまま大腸まで運ばれます。この運ばれる過程で、身体に良いとされる働きが発見されてきており注目されています。

◎β-グルカン:食物繊維
健康効果をもたらします。

・β1,3-1,6グルカン(免疫力向上
 マイタケ、シイタケ、アガリスク、イースト菌

・β1,3-1,4グルカン
 大麦

・β1,4グルカン
 ごぼう

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β-グルカンの一種である「レンチナン」は体の免疫作用を高める効果があります!また、β-グルカンは免疫を担う白血球を活性化する作用があると言われています。

β-グルカンの効果

人の細胞は120〜200日をかけて入れ替わります。

その中で生まれてくる細胞の一部がガン化してしまいます。

しかし、ガン化した細胞は、NK細胞などが排除しているため全員がガンになるわけではないんです。

自然免疫を上げるということは、病気を治す可能性を高めること。

そして、病気になるリスクを減らすことに繋がるのです。

免疫力向上効果
β-グルカンは免疫力を高める効果があるといわれています。
体外から入ってきたウイルスなどを撃退し、病気から体を守る働きがあります。

ガンの抑制効果
β-グルカンはキノコに多く含まれます。
キノコの中でも特に、β-D-グルカン(サルノコシカケ科・キシメジ科のキノコに多く含まれる)という成分は、ガン細胞の抑制に働くといわれています。

・サルノコシカケ科(マイタケなど)
・キシメジ科(シイタケなど)
コレステロール抑制効果
β-グルカンを摂取することで、血中のコレステロールを低下させます。
メタボリックシンドローム等の肥満解消にも効果がある
事が認められています。
腸内環境改善効果
β-グルカンは善玉菌の餌になり、腸内での働きを活性化させます。
便通を促すなど、健康な腸機能を維持する手助けをします。
その他の効果
  • アレルギー低減効果
  • 皮膚の保湿作用
  • 脂質吸収の抑制
  • 抗腫瘍効果

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β-グルカンは、3g/日以上の摂取で健康によいデータがあることが報告されています。

β-グルカンを含む食品

β-グルカンは「キノコ類・海藻類・大麦・酵母菌」などに含まれています。

β-グルカンを多く含む食品(100g中)
  • もち麦 8.7g
  • 大麦(押麦)4.4g
  • マイタケ 2.3g
  • エリンギ 1.9g
  • ひらたけ 1.5g

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穀物の中でも特に「大麦由来のβ-グルカン」は非常に健康効果が高く、含有する食物繊維は白米の19倍とも言われています!

※きのこ類は種類も多く各きのこ毎に含まれている栄養素も違います。

最後に

β-グルカンの効果

✅免疫力の向上効果
✅ガンの抑制効果
✅コレステロールの抑制効果
✅腸内環境の改善効果

免疫力向上やガン抑制効果など、健康効果の高いβ-グルカン。

食品も比較的取り入れやすいので、少しずつ摂取を心掛けてみましょう!

また、サプリメントなども活用しながら、食物繊維がより多い食品を選ぶようにしてみるなど、できることから食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?