スーパー免疫ビタミン”LPS”のすごい効果とは?

日本人の死因の1位は何だと思いますか?

1位は悪性新生物(がん)です!

体内では、毎日がん細胞が発生しています。
でも、なぜ多くの人が発病しないのでしょうか?

それは、体内の免疫機能が連動して、がんを死滅させるために働いているからなのです。

その他にも、ウイルスや病原菌などと戦っています。
この戦う力が「免疫力」なのです。

免疫力を上げる方法は様々ありますが、今回はこの「免疫ビタミンLSP」について説明します。

LPSとは

LPSの正式名は、Lipopolysaccharide(リポポリサッカライド)です。

日本語では「糖脂質」や「リポ多糖」と呼ばれる栄養素になります。

LPSはビタミンの定義とされている「微量で動物の正常な生理機能を調節する」などの条件を全てクリアしています!

免疫力を上げる効果が期待できるので、免疫ビタミンと呼ばれています。

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私たちの体内にある免疫細胞を劇的に活性化させてくれることで、注目を浴びている成分です!

具体的には、体内に侵入した「ウイルス」や「細菌」などを排除する働きをする「マクロファージ」と呼ばれる細胞を直接活性化させて免疫力を高めています。

※マクロファージ
白血球の一種で、微生物を取り込んで殺傷する、死んだ細胞を除去する、他の免疫系細胞を刺激する、などの働きを担っている。

マクロファージは、貪食細胞と呼ばれ外から体内へ侵入した異物や病原体をむさぼり食べてくれます。

LPSを積極的に摂取することで、免疫力が高まり病気になりにくい体を作ることができるのです。

LPSの健康効果

アルツハイマーの予防

LPSはアルツハイマー病のリスクを下げるといわれています。
アルツハイマー病は、脳内に「アミロイドβ※」という物質が増えて神経細胞を犯します

※アミロイドβ
たんぱく質の一種。脳内で過剰に生産され蓄積すると、老人斑とよばれる凝集体が形成される。

アルツハイマー型認知症の患者の脳に多数の老人斑がみられることから、アルツハイマー病の原因物質と考えられています。
アミロイドβは年齢と共に増えますが、脳内のマクロファージ細胞がアミロイドβを処理してくれます。

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LPSはマクロファージ系の細胞を活性化することから、アルツハイマー病の予防に効果があるといわれています。

花粉症の予防

免疫細胞は「細菌」や「ウイルス」などの異物が体内に侵入したときに働きます。
免疫が過剰に働き正常な細胞も異物と判断して攻撃することでアレルギーは起こります。
本来なら体に害のない物質(花粉・食べ物)でも有害なものが体内に入ってきたと過剰に反応してしまうのがアレルギーです。

免疫には「細胞性免疫」と「液状免疫」の2種類があります。
アレルギーの原因は液状免疫の方です。
LPSは細胞性免疫を活性化するためアレルギーを抑えます

細胞性免疫 液状免疫
細菌やウイルスを直接攻撃する B細胞を活性化して抗体を大量に作る
NK細胞やマクロファージなどを指す 抗体は体液を循環して全身に広がる

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LPSが免疫力を保つはたらきを持つマ「クロファージ細胞」を活性化することにより免疫のバランスが整い、花粉症を抑制する効果があります

がん予防

私たちの体には毎日がん細胞が、約4000個〜5000個発生しています。

でも、ご安心を!!

誰でもがんになる訳ではないんです!

私たちの体には、がんを発症させないシステムがしっかり備わっているのです。
それが「免疫力」であり「自然治癒力」なのです。

それには、この3つの細胞が関係しています。

◉自然免疫細胞「マクロファージ」と「NK細胞
◉獲得免疫細胞「キラーT細胞

これらが、日々体内を監視をして発生したがん細胞を見つけては排除しています。

それでは、この3つの細胞の働き方をみてみましょう。

NK細胞

常に体中を巡回し「がん細胞」や「ウイルス」に感染した細胞を見つけて攻撃

NKとはナチュラルキラーのこと。名前のとおり生まれついての殺し屋

キラーT細胞
「マクロファージ」から情報受けた「T細胞」から指令を受け異物(がん細胞)を攻撃
マクロファージ

がん細胞の発生に気づいたマクロファージは、その情報を免疫の司令塔「ヘルパーT細胞」に伝える

情報を受けたたT細胞は、がん細胞を攻撃するようキラーT細胞に指令を送る

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キラーT細胞ががん細胞へ攻撃をするには”マクロファージ”の助けが必要なんです。そのため、マクロファージを活性化するLPSが注目を集めています!

もう少し詳しい流れはこうなっています

体を常に巡回しているNK細胞ががん細胞を見つけます。

体の全ての「組織・臓器」に分布する「マクロファージががん細胞を見つけます。

「マクロファージ」と「NK細胞」は、連絡を取り合います。
「がんを攻撃するマクロファージ」と「がんの抗原を提示するマクロファージ」を呼び寄せ、がん細胞を貪食・攻撃します。

「マクロファージ」から連絡を受けた獲得免疫細胞「B細胞」は抗体を作ります。
ヘルパーT細胞」はがん細胞を特異的に殺す「キラーT細胞」に指示を出します、
「キラーT細胞」
が抗体を持って駆けつけてがん細胞を攻撃します。

通常、これでがん細胞は全滅します!

しかし…

免疫細胞が弱い(免疫力がない)とがん細胞が優勢となってしまいがんが発症してしまうのです。

普段から免疫細胞を活性化して免疫力をアップしておくことが大切!

LPSはNK細胞も活性

マウスを使った実験では、LPSはNK細胞活性の数値が高いことが確認されました。

LPSは「マクロファージ」だけでなく「NK細胞」も活性化するため、がん細胞への攻撃力を高めることされています

LPSは抗がん剤の効果を高める

抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞にもダメージを与えます!

そのため、がんを攻撃するはずの免疫細胞まで衰えてしまう副作用が起こることが懸念されています。

「抗がん剤だけを与えたマウス」と「LPSと抗がん剤を与えたマウス」では、LPS一緒に与えたマススが長生きしたという結果が得られています。

LPSを多く含む食品

1位 玄米(穀物)

穀類の中でも特に玄米や蕎麦にLPSが多く含まれています。
穀類の皮や胚芽部分に多く含まれているため、白米よりも玄米、そばは十割そばを選ぶといいでしょう。
穀類をの皮に残留農薬が懸念されるため、無農薬や化学肥料を使用していないものを選びましょう!

玄米は、ササニシキがおすすめです。
糖度も低く遺伝子変性も少ないからです。

◉宮城県産 無農薬玄米ササニシキ

2位 メカブ(海藻類)

LPSは海藻類に多く含まれています。
その中でも、メカブは特に多く含まれている海藻です。
岩のりは5位に選ばれています。

3位 れんこん(根菜類)

LPSは主に土壌に含まれる菌に由来する成分です。
そのため、根菜類にLPSが多く含まれています。
れんこんの他に、にんじんゴボウなどにに多く含まれています。

4位 ヒラタケ(きのこ類)

きのこ類の中ではヒラタケシイタケにLPSが多く含まれています。
きのこ類はLPS以外にも「ビタミン」や「食物繊維」が含まれているため免疫力アップな食材です。

以前、TV番組「世界一受けたい授業」でもLPSが取り上げられていました。

その内容実験内容を一部抜粋します。

LPSを多く含む「玄米・メカブ・岩のり」
そして、一緒に食べると効果を高めるといわれるヨーグルトを使った食事を3週間行った結果

・岩のりの佃煮5g
・玄米150g
・メカブ50g
・ヨーグルト180g
※これで1日に必要な量500ugを摂取できます。

なんと!!

マクロファージの働きが5倍以上に高まりました!

すごい効果です。

ただし、一度に大量に摂取しても効果が高くなる訳ではありません。
毎日、LPSを含む食事を続けることが大切なんだそうです。

最後に

LPS(リポポリサッカライド)はビタミンの定義を全て満たし、免疫力を上げる効果が期待できます。

LPSを摂取することで「アルツハイマー病・花粉症・がん」などさまざまな症状に効果があるといわれています。

免疫ビタミンLPSを多く含くむ「玄米・メカブ・ヒラタケ・レンコン・岩のり」を食べて免疫力を上げて健康を維持しましょう!

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