
人の脳からは、幸せな気分になれるホルモンが分泌されていて「幸せホルモン」と呼ばれています。
心のバランスを整えたり、ストレスを軽減させたりするこの「幸せホルモン」のひとつである”ドーパミン”について紹介します。
ドーパミンとは
やる気はどこから出てくるのか?
やる気と関係が深い脳内神経伝達物質のひとつがドーパミンです。
ドーパミンは神経伝達物質で、アドレナリン・ノルアドレナリンの前駆体です。
- 意欲
- 感情
- 学習
- ホルモンの調整
ドーパミンは、これらの機能を担う脳内ホルモンのひとつです。
特に
- 感情
- 記憶
- 理性
などの関与が大きいと言われています。
ドーパミンが分泌されればされるほど意欲が上がります。
そのため、仕事や学業でどんどん成果を上げていくことができるのです!
パーキンソン病はドーパミンの不足によって起こりやすくなります。HIDEOUT
何かに夢中になって、食事を忘れてた。こんな経験はありませんか?
快感を得ている時は、精神活動が活発に働き物事に集中して空腹感を感じません。
ドーパミンが多く分泌されれば、食欲が抑制されます。
そのため、ダイエットにもとても有効なんです!
ドーパミンが分泌される時
ドーパミンは“生きる意欲を作るホルモン”です!
人がこのような感覚を持つとき、ドーパミンが多量に分泌されます。
- 意欲が出ている時(頑張るぞ)
- 気分が爽快の時(うれしいな)
- 喜んでいる時(やった〜)
- 感動してい時(素晴らしい)
快感を感じるホルモンがドーパミンですが、ストレスを感じるとコルチゾルというホルモンを分泌させます。
これは、脳内のあらゆるホルモンの活動性を低下させるといわれています。
快感を得ていると、ストレスホルモンであるコルチゾルは分泌されません!HIDEOUT
ドーパミンを分泌させる方法
やる気を頑張って出すと苦しいですが、体の仕組みに基づいて対処すれば、ラクに効率的にやる気を起こすことができます。
1)運動
運動を行うA9神経系が活性かされドーパミンが分泌されます。
それ以外にも、集中力や想像力を高めるアセチルコリン、セロトニンも分泌されます。
ウォーキングなら20分以上を目安に歩きましょう。
家の中で、手軽に始められるものとしてラジオ体操がおすすめです。
ラジオ体操は、準備運動だけではなく神経の働きを活性化させ、血液を筋肉や脳へとバランスよく循環させることができます。
会社で就業前に取り入れて、仕事の効率アップを図っているのも理にかなっていると言えるでしょう。
2)新しいことにチャレンジする
新しいことや、少し難しい課題に対して取り組むことでドーパミンが分泌されます。
はじめての経験は脳を活性化させます。
それなので「いつもと違うルートを使って会社に行く」これだけでも、脳は新鮮さという快感を得ています。
新しい店を開拓する。これでもドーパミンは分泌されます。
また、髪型やメイク、ファッションスタイルを変えてみるのも効果があります。
快感や幸福感をつかさどるドーパミンを増やすには、「新しい刺激」「はじめての感動」といったものが大変有効です。HIDEOUT
3)行動する
行動しないとドーパミンは分泌されません。やる気を出したいと思ったら「まず動くこと」が肝心です!
勉強や運動だけではなく、出かけるだけでも効果があります。
4)栄養素
ドーパミンの生成原料となるのは、タンパク質に含まれるアミノ酸の一種「チロシン」です。
チロシンは、卵・大豆・魚介類・乳製品などに多く含まれています。
コーヒーやスパイスを含むカレーなどの辛い料理などもドーパミンを増やします。
これは食事による刺激そのものがドーパミンを増やすという働きもありますが、交感神経が刺激されることでドーパミンの分泌が促されるという側面もあります。
カフェインは、ドーパミンなどの神経伝達物質を抑制するアデノシンを邪魔することで、間接的にドーパミンを増やすことに関わっています。
その他、「音楽を聴く」「瞑想をする」ことでもドーパミンを放出する効果があります。
やる気をコントロールする
脳は訓練次第で、経験からやりがいという報酬を得てドーパミンを放出します。
この状態を生むためのひとつの方法として、小さな目標をいくつか設定することにあります。
小さな目標を達成するごとに、フィードバックします。
そうすると、ドーパミンが脳を駆け巡って次の課題に向き合えるようになります。
脳をほめて伸ばしているのです!
ドーパミンを増やす食べ物
ドーパミンの原料となるものはタンパク質です。
アミノ酸のフェニルアラニンとシロチンが合成させて作られています。
- 牛肉
- 豚肉
- 大豆
- アボカド
- バナナ
- アーモンド
- 卵
- チョコレート
- コヒー
- 緑茶
- ヨーグルト
- チーズ
最後に
やる気を出すためには、まずアクションを起こしてみることが重要です!
やる気が出ないのにアクションを起こせないと思いますが、行動を起こしている時にドーパミンが分泌されます。
繰り返しになりますが、行動しないとドーパミンは分泌されないので、やる気を出したいと思ったら、まず動くこと!
「ちょっと掃除をし始めたら、止まらなくなり部屋中の掃除をしてしまった」
これが、まさにドーパミンが脳内に分泌されて、やる気が止まらなくなった状態なのです!
仕事や勉強、プライベートも充実した日々を過ごせるかはちょっとした心がけです。
ドーパミンを意識して生活してみてはいかがでしょうか。
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