認知行動療法〜規律と感情のバランス①〜

私たちは「頭ではルールは分かっているけど、実際に感情がついてこない」このような事があると思います。

では、どうやったら妥協点を見つけられるのか?

これがお題だと思います。

頭と心と体は繋がっています。

この下記の図を例に、クリスマスソングのトナカイで説明します。

頭心体

ゆううつなトナカイ

真っ赤なお鼻のトナカイさんは いつもみんなの笑いもの
でもその年のクリスマスの日 サンタのおじさんは言いました
暗い夜道は ピカピカのおまえの鼻が役に立つのさ
いつも泣いていたトナカイさんは 今宵こそはとよろこびました

①頭:人からよく思われなくてはいけないのに”笑われた”

②心:ゆううつ

③体:納屋でゴロゴロ

④頭:せっかくの機会を失った。もうおしまいだ

⑤心:激うつ

⑥体:納屋で自傷行為

トナカイは、みんなに「笑われ」て「ゆううつ」な気分になってしまい、外に出たくないので「納屋でゴロゴロ」しています。

一年に一度の、大活躍の場を失ってしまい「もうおしまいだ」と思うようになります。

そして「激うつ」になり、納屋で壁に頭をぶつける「自傷行為」をしてしまい、最後は自殺してしまいました。

悲しい結末ですが、トナカイは人に認められたい気持ちがあったのです。

怒りのトナカイ

①頭:感謝されるべきなのに笑われた。不当だ

②心:怒り

③体:子どもたちを角で威嚇

④頭:あっちが悪いのに責められた。理不尽だ

⑤心:激怒

⑥体:警官隊に突進

本来なら、子どもたちに”ありがとう”と言われたいのに、バカにされ「笑われ」てしまいます。

「怒った」トナカイは、子どもたちを角で「威嚇」します。

そしたら、トナカイは警官隊に取り囲まれてしまいました。

最初に、バカにして笑ってきたのは子どもたちなのに、自分が銃を持った警官隊に「取り囲まれる」なんてと「激怒」します。

トナカイは、警官隊に「突進」して最後は、銃で撃たれて死んでしまいました。

幸福なトナカイ

①頭:赤い鼻は暗闇を照らす光。私なしでは始まらない

②心:幸せ

③体:張り切って駆ける

④頭:サンタは物を、私は笑顔をプレゼントしている

⑤心:至福

⑥体:笑いを取りに行く

幸福なトナカイは、クリスマスは「私がいないと始まらない」ことを知っています。

「幸せ」な気分で、夜空を「張り切って駆けて」います。

さらに、子どもたちに「笑顔をプレゼント」していると「至福」な気持ちでいるため「笑いを取り」みんなを喜ばせています。

幸福なトナカイは「物事の捉え方が」ポジティブ思考です。

▼ネガティブからポジティブへ

●頭(過剰に否定的・自己批判)→心(不安・不快・緊張)→体(回避・諦め)

◯頭(前向き)→心(自信・快適)→体(挑戦する・適切)

ネガティブをポジティブに変換する「ネガポ辞典」というアプリもあります。

iPhone用「ネガポ辞典

■Android用「ネガポ辞典

認知行動療法

1)怒りの仕組み

①頭:「自分」という大事な存在を大事にしてもらえなかった。傷つけられた。

②心:怒り

③体:動悸・呼吸苦・自傷・八つ当たり

しっかり大事なものは、自分の選択で守る。相手の問題ではなく、それを受け入れた自分の責任を明確にする。

2)罪悪感の仕組み

①頭:私は◯◯を受け取るにふさわしい人間ではない

②心:罪悪感

③体:意欲低下・食欲低下・引きこもり

罪悪感を持っている方が”ラク”なんです。

罪悪感を持っている限り(うつ・不安症など)良くなりません。

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罪悪感=治るという選択をやめる行為です!

OKを増やそう!

大切なことは、自分が我慢するから相手にも我慢させるのではありません。

自分もOK! 他人もOK!

感情を感じるのもOK!

否定されるのもOK!

OKを増やすことで、生きやすくなっていきます。自分の決めたルールを手放してみよう。