「遺伝子組み換え食品」の98%は”表示されていない”という事実

遺伝子組換え作物は「農家」の作業軽減等のためにあります

遺伝子組み換え作物は「殺虫性」と「除草剤耐性」が主な目的で、その危険性についてこちらの記事で少し触れています

日本では、商業的な栽培は行われていないため「国産の農産物」はみな遺伝子組み換えではありません

HIDEOUTHIDEOUT

国産を買えば安心だね

それが、そうでもないんです

大豆の遺伝子組み換え流通量

納豆を例にすると、原材料の記載は大豆(遺伝子組換えではない)と表示されているものを見かけるでしょう

逆に、遺伝子組換えの食品を見たことがありますか?

HIDEOUTHIDEOUT

そういえば、これは遺伝子組み換えだからやめた事はないな

だから、日本では「遺伝子組み換え食品」はほとんど流通していないと思っている人がいます

違うんです!

大豆は94%が輸入品です

そのうち、アメリカから7割輸入しています

アメリカの94%は遺伝子組み換え大豆です

遺伝子組み換えの食品は見かけないのに、この数字はおかしいですよね?

これは、表示義務に抜け道があるからです

遺伝子組み換え食品の表示

遺伝子組み換え食品を販売する際、その旨を表示しなければならないと定められています

定められていても、安心はできません

そこには「抜け道」があるからです

醤油や植物油などは、製造過程での検出が困難なため使われていたとしても表示義務は免れます

大きく分けて3つの抜け道があります

1)5%以下の意図せぬ混入には表示義務がない

表示の抜け道の3つの分類
  1. 遺伝子組み換えでない(遺伝子組み換え率5%未満)
  2. 遺伝子組み換え(遺伝子組み換え率95%〜100%)
  3. 遺伝子組み換え不分別(遺伝子組み換え率不明)

たとえ「遺伝子組み換えでない」としても、5%は混ざっているかもしれないという点は気になります

毎日納豆を食べている人は、遺伝子組み換えの大豆を結構食べているかも知れません

前回も書きましたが、ここでまた「日清オイリオ」のQ &Aの抜粋を例にします

Q:油に遺伝子組換え原材料を使用していますか?

A:日清オイリオが、食用油の原材料として使用している大豆、なたね、とうもろこし、綿実は、遺伝子組換え不分別です。※不分別というのは、非遺伝子組換えのものと遺伝子組換えのものを、流通過程で分けていないという意味です。

「遺伝子組み換え不分別」は、食品の重量95%までは遺伝子組み換えでもいいとなっています

不分別とはどのようなイメージを持っていましたか?

「いくらか遺伝子組み換え作物が混入している」といった程度の、イメージをではありませんか?

実際は、95%遺伝子組み換え作物からできた油かもしれないと思うと恐ろしいですね

2)組み換えDNA及びそれによって生成したたんぱく質が残らないものには表示義務がない

これは2つに分けられます

加工品食品に使った際に、主な原材料とみなされない場合

家畜の飼料として使った場合

これによって表示しなくてよい食品が多くなります

表示義務がない遺伝子組み換え食品
  1. 畜産品:肉・卵・牛乳・乳製品
  2. 醤油
  3. 甘味料:水飴・みりん風調味料・コーンシロップなど
  4. 油:マーガリン・植物油・マヨネーズ・ショートニングなど
  5. その他:コーンフレーク・醸造酢・醸造用アルコール

大半の加工食品は遺伝子組み換えです

今まで、納豆を手にして「遺伝子組み換えではない」の表示で安心していませんでしたか

実は知らないだけでたくさん食べていたと思います

家畜の飼料は、マグロに水銀が溜まっているのがいい例かもしれません

家畜に与えられている飼料が、大半は遺伝子組み換え作物のためその危険性が指摘されています

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BSE問題のようにならないといいですね

そもそも論ですが、外食産業に表示義務はありません

さらに、「パン・惣菜」なども表示義務がないので、毎日「遺伝子組み換え食品」を食べていることは間違いありません

3)主な原材料の中で「重量に占める割合が上位3位以内でかつ5%以上」にしか表示義務がない

例えば、原材料にこのように表示されていたら

原材料:魚肉・植物油・野菜(人参・玉ねぎ)・でんぷん・塩・大豆たんぱく・砂糖

表示義務はあるけど分量が少しなので表示されません

4位と6位は遺伝子組み換えかも?