
βエンドルフィンは「快感ホルモン」とも呼ばれ、疲労感や緊張をやわらげ、ストレスを解消してやる気を出させるホルモンです。
私たちが、きれいなものを見たり聞いたりした時に、気持ちがいいという快感を感じますよね。
それは、快感物質である「β-エンドルフィン」が分泌されるからなんです。
脳内麻薬とも呼ばれる幸せホルモン「β-エンドルフィン」について解説します。
βエンドルフィンとは
βエンドルフィンとは、神経伝達物質です。
機能としては、「空腹・スリル・母性・報酬系」などと関係していることが知られています。
そして、エンドルフィン(endorphin)の語源は
◉endo(内側)+morphine(モルヒネ)
モルヒネは、鎮痛剤として使われる麻薬です。
エンドルフィンには、苦痛を和らげる作用があるため、この名がつけられました。
βエンドルフィンが分泌される時
- ケガをした時
- ストレスを感じた時
- サウナに入った時
- 辛いものを食べた時
- おいしいものを食べた時
- 笑った時
βエンドルフィンは「セロトニン・ドーパミン・オキシトシン」などの神経伝達とは違いネガティブ要素でも分泌されます!HIDEOUT
βエンドルフィンの主な作用
- 心身の苦痛を和らげる
- 快感をもたらす
βエンドルフィンの効果
βエンドルフィンには、ドーパミンの効果を持続させ、集中力をアップさせる効果が期待できます!
ドーパミンは、GABAという神経伝達物質によって抑制されています。
エンドルフィンはGABAの働きを抑制することでドーパミンを維持しています。
その結果、βエンドルフィンによって集中力が保たれているのです。
βエンドルフィンには、生産性の向上が期待できます!
「βべエンドルフィン」や「ドーパミン」が分泌され続けて集中力が極限まで高まった状態(フローという)は生産性がアップします。
フローの時間が15~20%増えると、生産性が2倍になる可能性があるという研究結果の報告があります。
βエンドルフィンには、記憶の定着を助ける効果も期待できます!
βエンドルフィンは脳の「A10神経」を活性化させます。
A10神経は、記憶力に関わる「海馬」や思考力を担う「前頭葉」などのさまざまな部位を刺激するため、記憶や学習の効率を高めます。
※A10神経は脳幹から、情動や記憶を司る大脳辺縁系を経て、思考に関係する大脳新皮質の左右の側頭葉と前方の前頭連合野に延びています。
A10神経は、βエンドルフィンやドーパミンを分泌する神経であることから快感神経とも呼ばれています!HIDEOUT
βエンドルフィンを分泌させる方法
前述しましたが、βエンドルフィンはポジティブ要素でもネガティブ要素でも分泌されます。
βエンドルフィンをしかっりと、分泌させて勉強や仕事のパフォーマンスを高めましょう!
■運動
5分ほどジョギングをすることで、β-エンドルフィンの分泌が促進されるといわれています。
外の景色を眺めて、自然を感じながら走るとリラックス効果も得られます。
■美味しい物を食べる
美味しい食事をすることがポイントです!
β-エンドルフィンを生産するのに必須な栄養素はタンパク質です。
「大豆・チーズ ・卵 ・肉類 ・魚」などのタンパク質を摂取しましょう。
■笑う
楽しいことや嬉しいことを想像するだけでもエンドルフィンの分泌が促進されます。
■辛いものを食べる
辛いものを食べると、辛さという痛みを癒やすためにエンドルフィンの分泌が活発化します。
仕事や勉強のやる気が起きないときは、辛いものを食べましょう。
■サウナに入る
いわゆる ととのう です。
ランナーズハイのサウナ版がととのうです。
ととのうは サウナ→水風呂→休憩 を3回ほど繰り返すことで訪れる快感のことで、トランス状態のことを指します。
サウナと水風呂の繰り返しは、身体に大きな負担をかけます。血圧の高い方や、持病のある方などは、注意しましょう!HIDEOUT
βエンドルフィンを増やす食べ物
「βエンドルフィン」や「セロトニン」などの神経伝達物資に欠かせないものがトリプトファンです!
トリプトファンはアミノ酸の一種で、体内では作ることができないため食事で摂取しなくてはなりません。
このトリプトファンが不足すると「βエンドルフィン」や「セロトニン」が分泌されないだけでなく、精神が不安定になるなどの症状がでるため注意が必要です。
<トリプトファンを多く含む食品>
- バナナ
- 鶏むね肉
- 大豆製品(豆腐、納豆、味噌)
- 乳製品(チーズ、ヨーグルト)
- 赤みの魚(マグロ、カツオ)
- 卵
食品から摂取するのが難しい方はサプリメントもあります。
こちらの本は、科学的データに裏付けられた啓発本です。
エンドルフィンを分泌させる土台作りにおすすめします。
最後に
紹介した方法を活用して、βエンドルフィン効果で気分を高め「仕事」「勉強」の効率アップを狙いましょう!
また、βエンドルフィンはリンパ球の一種で免疫関係のT細胞を増やし免疫力をあげる役割もあります。
βエンドルフィン効果で、心身ともに健康になりましょう。
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